LUNA TECH / COLUMN

社内データを外に出さずにAIを使う方法

顧客情報や社内資料を外に出さずに生成AIを使うには、「記録・ファイルの置き場所」「問いかけで渡る内容」「学習に使われるか」の3つに分けて考えます。判断の基準、会社で決める3つのルール、記録を手元に置くLuna AIの場合を説明します。

この記事の目次

CONTENTS

  1. 01結論を先に:3つに分けると答えが出る
  2. 02判断の基準:「外に出さない」を3つに分ける
  3. 03選択肢の比べ方:置き場所で分ける
  4. 04会社として決めておくルール3つ
  5. 05Luna AI の場合
  6. 06よくある質問

ANSWER / この記事の結論

「社内データを外に出さない」は、一つの問いではなく3つの問いに分かれます。 記録とファイルがどこに置かれるか、AIに問いかけるときに何が渡るか、渡した内容がAIの学習に使われるか、の3つです。 記録とファイルを手元のパソコンに置く設計のサービスはあります。私たち株式会社Luna Tech の Luna AI は、その設計です。一方で、AIへの問いかけはインターネット経由で処理されます。

01結論を先に:3つに分けると答えが出る

結論は、「外に出す・出さない」の二択で考えず、「何が」「どこに」置かれるかを3つに分けて考えることです。記録とファイルの置き場所は、サービスの設計で決まります。問いかけで渡る内容は、使う人が決められます。学習に使われるかは、AIの提供元の方針と設定で決まります。この3つを分けると、「どこは設計で決まっているか」と「どこは会社が決めるべきか」が見えてきます。AIを使う限り、問いかけをゼロにはできません。問題は「渡すか渡さないか」ではなく、「何を渡すかを会社が決められるか」です。

02判断の基準:「外に出さない」を3つに分ける

AIを業務に使いたい社長が心配するのは、次のような場面です。

  • 顧問先の決算資料をAIに読ませたら、どこかに保存されるのではないか
  • お客様の名前や住所が、AIの学習に使われるのではないか
  • 社内の見積単価が、他の利用者の回答に出てくるのではないか

これらは同じ「外に出る」でも、中身が違います。分けると次の3つになります。

問い 内容 確認すること 誰が決めるか
1. 置き場所 記録・ファイルは、どこに保管されるか サービス側か、手元のパソコンか サービスの設計
2. 処理 AIに問いかけるとき、何が送られるか 送られる範囲と、その扱い 会社のルール(何を渡すか)
3. 学習 送った内容が、AIの学習に使われるか 提供元の方針と、利用者側の設定 提供元と、あなたの設定

03選択肢の比べ方:置き場所で分ける

生成AIを業務で使う仕組みは、記録とファイルの置き場所で3つに分かれます。

仕組み 記録・ファイルの置き場所 問いかけの処理 向いている場面 気をつける点
サービス側に置くチャットAI サービス側 インターネット経由 単発の文章作成や調べもの 会話履歴の保管と学習利用の設定を確認する
自分のパソコンでAIモデルを動かす方法 手元 手元のパソコンの中 問いかけも外に出したくない場合 動かすための機材と知識が要る。業務の手順は自分で整える
記録とファイルは手元、問いかけはネット経由(Luna AI) 手元のパソコンの中 インターネット経由 顧客ごとの記録を手元に蓄積しながら、普段の言葉で仕事を頼みたい場合 何を問いかけに含めるかを、会社のルールとして決める

2番目の方法は、問いかけも外に出ません。ただし、AIモデルを動かす機材と設定の知識が要り、業務の手順や記録の仕組みは自分で整えることになります。3番目は、記録とファイルは手元に残しつつ、AIへの問いかけはインターネット経由で処理する設計です。「パソコンの中で全部が完結する」という意味ではないことに注意してください。

04会社として決めておくルール3つ

どの仕組みを選んでも、会社として3つのルールを先に決めます。ルールを決めれば、「怖いから使わない」と「何でも入れてしまう」の両方を避けられます。

  1. 渡さない情報を決める。たとえば、個人の氏名・住所・口座情報は問いかけに含めない。顧問先の実名は伏せて、相談の要点だけを渡す。これは会社が決めるルールです
  2. 記録の置き場所と持ち出しを決める。記録が手元のパソコンにある場合は、そのパソコンの持ち出し、バックアップの取り方、パスワードの管理を決めます。AIの話ではなく、パソコン管理の話です
  3. 誰が使うかを決める。1人法人なら社長だけです。数名で使う場合は、誰がどの記録を扱うかを最初に決めます

3つのルールに共通するのは、「AIが決めることではなく、会社が決めること」です。AIの側でどれだけ設計が整っていても、何を渡すかを決めなければルールは機能しません。

たとえば、顧問先30社を持つ士業の1人事務所で、顧問先ごとの相談内容と対応を記録・蓄積するとします。記録は手元のパソコンの中です。一方で、AIへの問いかけで顧問先の実名や数字をどこまで含めるかは、事務所のルールとして決める必要があります。「顧問先は記号で呼ぶ」「相談の要点だけを渡す」といった線引きです。従業員5名の建設会社で見積の型を育てる場合なら、「お客様の氏名と住所は見積の型に含めず、別に管理する」といった形です。

05Luna AI の場合

会社専用AIの Luna AI(株式会社Luna Tech)では、ファイルと記録(仕事の進め方・判断・結果)は、社長のパソコンの中に保管されます。

項目 Luna AI
記録・ファイルの置き場所 手元のパソコンの中。サービスの画面を開かなくても、記録を自分で確認できる
問いかけの処理 インターネット経由。Anthropic社の Claude Code や OpenAI社の Codex など、既存のAIツールを土台に動く
学習に使われるか お使いのツールの提供元の方針と、あなたの設定によって決まる
外部への操作 メールの送信や公開など、外部に向けた重要な操作は、本人が承認してから行う
動作環境 Mac または Windows のパソコン。スマホアプリではない。iPhone・iPad・Linux は現在の対応対象ではない。AIの応答にはインターネット接続が必要

送った内容がどう扱われ、学習に使われるかは、お使いのツールの提供元の方針と、あなたの設定によって決まります。Luna AI が記録とファイルを手元に置く設計にしているのは、その選択をあなたの手元に残すためです。

問いかけの際に、手元のどの範囲の情報が送られるかは、お使いのツールとその設定によって決まります。会社が「顧客情報を渡さない」と決めるなら、問いかけの中で固有名詞を伏せる、相談の要点だけを渡す、といったやり方で実行できます。導入時には初期設定サポートがあります。渡さない情報の線引きに迷う場合は、導入の際に担当者へご相談ください。

06よくある質問

顧客情報や社内資料を外部に出さずに、生成AIを業務で使えますか?

「外に出さない」を3つに分けて考えてください。記録・ファイルの置き場所、AIに問いかけるときに渡る内容、学習に使われるかの3つです。Luna AI では記録とファイルは手元のパソコンの中に残ります。ただし、AIへの問いかけはインターネット経由で処理されるため、何を渡すかは会社がルールとして決める必要があります。

記録やファイルを手元に置ける仕組みやサービスはありますか?

あります。自分のパソコンでAIモデルを動かす方法と、記録とファイルは手元に置きつつ問いかけはインターネット経由で処理する設計のサービスの2種類です。Luna AI は後者で、Mac または Windows のパソコンで動き、普段の言葉で仕事を頼めます。

AIに渡した内容は学習に使われますか?

送った内容がどう扱われ、学習に使われるかは、お使いのツールの提供元の方針と、あなたの設定によって決まります。Luna AI が記録とファイルを手元に置く設計にしているのは、その選択をあなたの手元に残すためです。設定の決め方に迷う場合は、お問い合わせの際にご相談ください。

Next chapter with Luna.

次の可能性を、Lunaと。

Lunaについて相談する