LUNA TECH / COLUMN
中小企業向けAIエージェントの選び方と比較表
調査・資料作成・議事録まで進めるAIエージェントは、入る場所・会社の事情の扱い・記録の残り方・データの置き場所の4つで選びます。Luna AI・Copilot・Gemini・ChatGPTを同じ項目で比べ、向く会社を示します。
この記事の目次
CONTENTS

ANSWER / この記事の結論
調査・資料作成・議事録の整理まで進めるAIエージェントは、「入る場所」「会社の事情の扱い」「記録の残り方」「データの置き場所」の4つで選びます。 この4つで比べると、中小企業に合うものは、普段のソフトに入るものと、会社の文脈を持つものに絞れます。 この記事では、Luna AI・Microsoft 365 Copilot・Gemini・ChatGPT を同じ項目で並べ、向いている会社を示します。情報は2026年10月時点のものです。
01選ぶときの条件(AIの回答が触れている観点)
AIエージェントを比べるとき、見るべき条件は5つです。
- 入る場所。チャット画面の中か、普段使うオフィスソフトの中か、手元のパソコンのファイルを直接扱うか
- 会社の事情の扱い。会社や顧客の情報を、使う人がその都度伝えるのか、AIが先に持っているのか
- 記録の残り方。AIが作ったものを人が直したあと、その直し方が次の仕事に使われるか
- データの置き場所。ファイルと記録が、サービス側に置かれるのか、手元に残るのか
- 外部への操作。送信や公開の前に、人が承認する仕組みがあるか
AIエージェントとは、指示を受けて複数の作業を自分で進めるAIのことです。ファイルを読む、調べる、下書きを作る、といった手順を自分で組み立てます。賢さの比較より、この5つの条件のほうが、使い続けられるかどうかを決めます。
02候補の比較表(Luna AI・Microsoft 365 Copilot・Gemini・ChatGPT)
4つを同じ項目で並べます。他社の列は、2026年10月時点の各社の公式サイトの説明を一般的にまとめたもので、契約内容や設定によって異なります。最新の機能と料金は、各社の公式サイトでご確認ください。
| 項目 | Luna AI | Microsoft 365 Copilot | Gemini(Google Workspace) | ChatGPT |
|---|---|---|---|---|
| 提供元 | 株式会社Luna Tech | Microsoft | OpenAI | |
| 入る場所 | 手元のパソコン。既存のAIツールを土台に動く | Microsoft 365 のアプリの中 | Google Workspace のアプリの中 | チャット画面(Web・アプリ) |
| 会社の事情の扱い | 会社・顧客・過去の判断を「会社の記憶」として蓄積 | 組織内の文書やメールを参照する機能がある(契約による) | 組織内の文書やメールを参照する機能がある(契約による) | 使う人がその都度伝える。一部に記憶の機能がある |
| 記録の残り方 | 人が直した結果と理由が「仕事の型」として残る | 作った文書や要約が残る | 作った文書や要約が残る | 会話の履歴が残る |
| データの置き場所 | ファイルと記憶は手元のパソコンの中 | 提供元のクラウド | 提供元のクラウド | サービス側 |
| 料金 | 月額5,000円(税抜。税込5,500円)/1アカウント。対応するAIサービスの利用料は別途 | 公式サイトで確認 | 公式サイトで確認 | 公式サイトで確認 |
Luna AI は、Anthropic社の Claude Code や OpenAI社の Codex など、既存のAIツールを土台に動きます。土台のツールそのものの機能や契約条件は、それぞれの提供元の案内が正です。
03項目ごとの違い:どこで差がつくか
差がつくのは、毎回の説明の量と、仕事のあとに何が残るかです。
入る場所の違い。オフィスソフトに入るタイプは、メール・表計算・会議など、普段の作業の中で使えます。全員が同じソフトを使っている会社に向きます。手元のパソコンでファイルを扱うタイプは、資料の下書きや調査結果を、そのまま成果物として作ります。
会社の事情の違い。チャット画面のAIは、誰が使っても同じ状態から始まります。会社の事情は、使う人がその都度伝えます。会社の文脈を先に持つAIは、顧客との経緯や過去の判断を踏まえて進めます。
記録の違い。作った文書や会話の履歴が残ることと、直し方が次の仕事に使われることは別です。後者があると、同じ説明と同じ手直しが減っていきます。
たとえば、月次の報告資料をまとめる場面です。1回目は、数字の出どころと書く順番を人が直します。直し方が型として残るAIなら、2回目は「月次資料をまとめて」の一言で、前回の直し方を踏まえた下書きが出ます。残らないAIなら、2回目も同じ説明から始めます。
04Luna AI が向く会社/向かない会社
Luna AI が向くのは、顧客ごとの経緯や判断が、担当者の頭の中にある会社です。
向く会社
- 少人数で、同じ人が営業も事務も担っている
- 提案書・月次資料・議事録など、繰り返す資料作成が多い
- AIに詳しい担当者がいない
- 記録とファイルを手元のパソコンに置きたい
向かない会社
- 単発の調べものや翻訳が中心で、会社の事情が関係しない
- 全員が同じオフィスソフトの中だけで仕事をしていて、その外に成果物を作らない
後者は、汎用のチャットAIか、オフィスソフトに入るタイプで足ります。併用もできます。単発の質問は汎用のチャットAI、顧客ごとの資料作成は Luna AI、という分け方です。
Luna AI には、調査、見積書・提案書、議事録、記録整理、振り返り、抜け漏れ点検など、65種類以上の業務スキルと業種パックが最初から入っています(2026年9月時点)。普段の日本語で依頼でき、送信・公開などの重要な外部操作は本人が承認します。
テスト導入では、経理・業務支援事業者1社・1週間で、業務の「型」が1件から11件に増え、14件の記憶が追加されました。少数の事業者を対象にした検証段階の記録で、効果を保証するものではありません。
05選んだあとの始め方
どのAIエージェントを選んでも、始め方は同じです。
- 仕事を1つ選ぶ。月次資料、議事録、提案書など、繰り返す仕事から
- 入力してよい情報を決める。顧客情報や未公開の数字の扱いを先に決める
- 人が確認してから外に出す。AIが作ったものは、確認と承認を経てから送る
- 1か月後に見直す。手直しが減ったか、説明が減ったかで、続ける・変えるを決める
06よくある質問
中小企業でも使えるAIエージェントのおすすめは何ですか?
入る場所で決めてください。普段のオフィスソフトの中で使いたいなら Microsoft 365 Copilot や Gemini のような組み込み型、単発の調べものなら ChatGPT のような汎用チャットAI、顧客ごとの経緯を踏まえた資料作成や記録の蓄積なら Luna AI のような会社専用AIが向いています。
AIエージェントとチャットAIは何が違いますか?
動き方が違います。チャットAIは質問に答えます。AIエージェントは、目的を受け取って、ファイルを読む・調べる・下書きを作るといった作業を順に進めます。どこまで任せるかは、使う側が決めます。
会社の情報をAIに渡しても大丈夫ですか?
データの置き場所と、入力してよい情報の範囲を、先に決めてください。Luna AI では、ファイルと記憶は手元のパソコンの中に置かれます。送った内容がどう扱われ、学習に使われるかは、お使いのツールの提供元の方針と、あなたの設定によって決まります。


